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震災遺構を未来へつなぐ-災害文化遺産ツーリズムの構築と一般公開-

金沢大学先端観光科学研究所の川澄厚志准教授と学生らは、令和6年能登半島地震(The 2024 Noto PeninsulaEarthquake)を対象に、被災地域における観光資源の悉皆調査および震災遺構を「災害文化遺産」として位置づけるための調査を実施しています。
情報科学・人文社会科学・観光科学の知見を横断的に活用し、地域に残る自然資源や震災遺構の価値を再評価。震災の「継承」と「復旧」を象徴する、次世代の災害文化遺産ツーリズムの創出を目指しています。
本調査は、震災の記録と教訓を未来へ伝える防災・減災教育に資するだけでなく、震災遺構を活用した持続可能で学術的価値の高い観光開発を通じて、被災地域における新たな価値創造と観光振興を図る取り組みです。地域の再生と復興の両立を目指し、今後も継続的に調査を進めていくことが決定しています。
なお、本サイトでの掲載が初年度調査を経て、2回目となる比較が確認できる初の一般公開となり、今後は関係・協力機関のサイトでも順次情報公開を進める予定です。
- 【初年度調査】地域資源被害状況調査_資源マップについてはこちら
- 【2回目調査】 地域資源被害状況調査_資源マップについてはこちら
- 令和6年能登半島地震 観光資源リスト_一般公開用についてはこちら
- 関連NEWSについてはこちら


国内外の多くの人々が震災の実態と教訓に触れることで、復興への理解と関心、新たな価値創造の契機になることが期待されます。災害の風化を防ぎ、被災地への関心と支援の継続を促すことで、災害文化遺産として未来へ継承する礎となる取り組みです。
調査協力者:早稲田大学人間科学学術院古山周太郎研究室